街がクリスマスムードに染まる中マイケルとフローラ夫妻はイルミネーションを見ていた。
「こうして夫婦水入らずに過ごすのも久しぶりだな。」
「そうね。」
二人がいい雰囲気になった時だった。

ドゴオッ

突然二人は何者かに襲撃され、その場に倒れた。倒れた二人は病院に搬送されたのだった。

後日、サニーとルージュは二人が入院している病室へ見舞いに行くと当時の証言を元に現場へと向かった。
しかし二人が目にしたのは想像を絶する光景だった。

「何なの?これ・・・」
目の前には多くのカップルが血を流して倒れていた。滅多刺しにされた者もいれば滅多打ちにされた者までその殆どが残虐な殺され方をされていたのだった。

更に

ドドオオオオン

突如一帯を大爆発が襲った。爆発は数度襲いかかり、二人はその場を離れた。
そして爆発が収まり、煙が消えると遺体は跡形もなく消え、飛散した血の跡だけが残ったのだった。

「掃除完了。」
突然3人組の男が現れるとこう言った。そんな彼らにサニーは詰め寄った。

「私の友達になんてことしてくれたの!!」
しかし彼らは悪びれることなくこう言った。
「何ってカップルが邪魔だから爆破解体して片付けただけだ。それにお前のダチを巻き込んだなんて知ったこっちゃないんだよ。」
「じゃあ何で?」
「俺らはクリスマスの本当の意味を教えようとやったんだよ。本来はイエス・キリストの生誕を祝う行事なのにいつの間にかカップルが集まるイベントに変貌しているのが気に食わねえから俺らは本当のクリスマスを取り戻すべく邪魔なカップルどもを掃除してんだ!」
男達は声を荒らげた。

「確かにそんな感じになってるけどカップルがいることが悪いなんておかしいわ。」
サニーがそういった時だった。

ドゴオッ

サニーは男に殴り飛ばされた。
「サニーに何するのよ!!」
ルージュは抗議するが、彼女もまた殴り飛ばされた。その瞬間サニーは激しい怒りに震えながら立ち上がった。

「ルージュになんてことをしてくれたの・・・なんてことしてくれたのおおおおおお!!!うあああああああああああ!!!!!!!!!!」
サニーは凄まじい拳のラッシュを男達に浴びせた。
しかし一人が隙を突いて背後に回り、不意打ちを仕掛けるが、ルージュの攻撃で阻止された。

「ならこれはどうだ!!!」
男達はそう言うと大量のクナイを投げ、更に刀まで飛ばしてきた。
二人はマシンガンでクナイと刀を撃ち落とすと反撃に出た。

「なっ」
男達は焦りを見せる。その直後二人は一人ずつ捕まえると勢いよく投げつけ、もう一人の男に命中した。

そして

ドドドドドドドドドドッ

二人が放ったマシンガンが男達に浴びせられたのだった。
これで終わったかに見えたが、なんと男達はゆっくりと起き上がってきたのだ。
「まさか俺達が本気出す日が来ようとはな。」
男達は起き上がると目が見開いていたのだった。

「嘘でしょ?」
二人は驚きを隠せなかった。

「くたばりやがれええええええええええええ!!!!!!」
男達は一斉に二人に襲いかかった。本領を発揮した彼らに手も足も出ず押されてしまった。

「何だもう終わりか?正義の戦士の無様な姿だ。今すぐ片付けてやろう。」
男達が止めを刺そうとした時だった。

「まだ終わってないわよ。」
二人は立ち上がるとルージュが懐から何かを出した。
「マイケルから貰っておいて良かったわ。」
ルージュはそう言うと二人で薬を飲んだ。

そして

「てってってってっ115系、てってってってっ115系」
二人は互の頭と顎をリズミカルに挟み、パワーアップした。

「これで勝てると思うなああああああっ!!!」
男達は全力で攻撃を仕掛けるが、パワーアップした二人に阻まれた。

そして二人は威力が上がった拳のラッシュを男達に浴びせた。
「なんだこの威力は?さっきまでとは大違いだ。」
次第に劣勢になる男達。そんな彼らに二人は止めの攻撃を仕掛けた。

「はあああああああああああっ!!!!!!」
二人はビームと衝撃波の二刀流で追い込みをかけると大きめのエネルギー弾をぶつけた。
二人の猛攻を食らった男達は遂に動かなくなった。

それからしばらくしてイルミネーションは再開され、マイケルとフローラも退院したようだ。

終わり

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